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国原譜

西暦416年8月23日、南海トラフを震…

 西暦416年8月23日、南海トラフを震源とする推定マグニチュード8・4の地震が発生し県内でも大和郡山市などで被害が記録されたという。

 これは文科省所管の国立研究開発法人の一つ、防災科学技術研究所がネットで公開した「災害年表マップ」に収録された最も古い自然災害の事例。

 同研究所は過去に起きた国内の自然災害をデータベース化。それを年ごとに市区町村単位で表示するウェブアプリにした。1600年前から平成25年までの間を対象に約5万件を収めている。

 部分拡大も可能な日本地図の上に毎年の災害地点が種類別に色分けされた印で表示され、なるほど日本は災害列島、日本史は災害史だと思い知る。

 もちろん県内も同じ。年ごとの変化を見ると、繰り返し災害に襲われてきたことが分かる。県内は特に古代の史料が豊富な影響もあるのだろうが、近代以降も被災を示す印が減ることはない。

 地図を見ていると興味深く恐ろしくもある。同研究所は地域の災害事例を知り、ひとごとではない、今後も起こり得る災害に備えるきっかけにしてほしいと期待している。(松)

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