特集奈良の鹿ニュース

国原譜

東京の築地市場の移転問題の二の舞いにな…

 東京の築地市場の移転問題の二の舞いになってはなるまい。奈良市の横井町の山林に計画されている新斎苑(火葬場)整備問題を思った。

 東京の場合は、すでに完成した豊洲市場に移転するばかりになっていたが、建物の下に土壌汚染対策の盛り土がなかった。ことは都民の口に入ることだから、問題視して当然だ。

 当選したばかりの小池知事が、公約通り延期を決めたが、完成したからといって、安心安全をおろそかにすることはない。責任問題と損害への補償はこれからだ。

 あす奈良市の決算審査特別委員会で、総括質疑があり採決される。昨年と今年の2回、別々の業者が地質調査を行い、内容が大きく異なっていた。

 そこで第三者に評価してもらうために、新斎苑の経費ではなく予備費から流用したことで紛糾している。3月議会で同経費は全額認められなかったから、“姑息(こそく)”ともいえる手だ。

 そして都合のよい調査結果を元に、地元住民に説明してきた疑いもある。もう白紙に戻して、一から論議すべきだ。遅れた責任は問われるが、安全第一だ。(治)

特集記事

人気記事

  • 奈良の逸品 47CLUBに参加している奈良の商店や商品をご紹介
  • 奈良遺産70 奈良新聞創刊70周年プロジェクト
  • 出版情報 出版物のご購入はこちらから
  • 特選ホームページガイド