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空でも眺めていたのだろうか。JR東海の…

 空でも眺めていたのだろうか。JR東海の新幹線で、運転士が運手台に足を投げ出して列車を走らせていたことが明らかになった。同社が作成したイメージ画像から、緊張感のない仕事ぶりが伝わってくる。

 電車の運転士が子どもの憧れなのは、今も昔も変わらない。中でも新幹線の運転士はトップスターといったところだろう。

 駅のホームはもちろん、中は見えない運転席にも、熱い視線が注がれている。一人の運転士の怠慢が、子どもたちの夢に泥を塗らなければよいがと少し心配になった。

 高速で走る新幹線だからこそ、コンピューター制御も進んでいる。それが運転士の怠慢につながるなら、本末転倒というしかない。「安全は機械が守ってくれる」は重大事故につながる。

 自動車でも自動制御の進展が著しいが、その技術はドライバーの安全意識と反比例するものであってはならないだろう。

 間もなく秋の全国交通安全運動が始まる。重点は高齢者と子どもの事故防止。足を投げ出すような気持ちでハンドルを握っていないか、一人一人のドライバーが振り返る機会にしたい。(増)

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