県内は、きのう午後から各地で激しい雨となり、県や市町村は河川の氾濫、土砂災害の発生を警戒。住民に気象情報に注意するよう呼び掛けた。

　奈良市内でも雷を伴う夕立があり、突然降り出したたたき付けるような強い雨脚に、帰宅時間を迎えた生徒や会社員らが大慌てする姿が見られた。

　川の水位も瞬く間に上昇。幸いあふれることはなかったが、短時間でも危険な豪雨の怖さを思い知った。ただ一方ではビルなど建物の中にいて、全く天気の急変に気付かなかったという人も。

　知らずに何事もなく済めば良いが、情報不足で行動が遅れれば危険な場合もある。雨の降り方が凶暴化している昨今。意識は高く持っておきたい。

　その点、最近はスマートフォンなど情報機器の発達で正確な情報を素早く入手できるようになったのは心強い。あと必要なのは情報を受けたとき、正しい行動をとれる練習をしておくことだ。

　前線を伴い、県内に強い雨をもたらした台風13号はきょう以降、沖縄方面からさらに北東に進んで県に接近する予想。引き続き気象情報に注意し、早めの警戒を心掛けたい。(松)