御所市民でつくる「TUNA―GOSE実行委員会」が、長さ3317・7メートルの流しそうめんに挑戦し、見事にギネス世界記録に認定された。

　これまでの最長記録を101メートル更新した。たかが流しそうめんではない。半分に割った長さ3～5メートルの竹1600本を用い、市民らあげて取り組んだ。ギネス認定は元気を与えてくれたに違いない。

　何といっても県は、そうめん発祥の地。桜井市の大神(おおみわ)神社に伝承がある。三輪の土地と川の清流がそうめん造りに適していた。

　桜井、天理両市は「日本麺食文化のルーツ三輪素麺―三輪山の神の子孫がつくった伝統食が今の息づく三輪・山の辺の地」を日本遺産に申請。惜しくも認定はされなかったものの、奈良の食文化をアピールした。

　極寒期に丹精込めて精製した三輪そうめんは、しっかりとした歯ごたえと舌ざわりのよさが特徴。純白、極細のそうめんの、のどごしのよさは抜群だ。

　まだまだ暑い日が続く。冷やしそうめんをいただきながら味だけでなく、そうめんの持つ歴史や文化をかみしめるのも悪くはない。(栄)