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国原譜

リオデジャネイロ五輪が閉幕し、次回東京へ…

 リオデジャネイロ五輪が閉幕し、次回東京への動きが始まった。さらに増加が見込まれる訪日外国人をにらんだ商戦も本格化する。

 訪日客へのアピールには、まず各地域が自身の持つ遺産を知る必要がある。奈良には先史から各時代の魅力があり、絞るのは難しいが、興味ある分野から始めるのもいい。

 近代、工芸なら、日本近代陶芸の巨匠の富本憲吉がいる。いまさらと言うなかれ。県立美術館で開催中の企画展「生誕130年―富本憲吉 憧れのうぶすな」を観覧すると、色あせない先進性にあらためて驚く。

 シダや四弁花に代表される文様はもちろん、作品の形状の独自性、着想のユニークさにも気付かされる。併せて生誕地の安堵町の風景が題材の染付からは、富本の美意識も垣間見える。

 同展では、制作の変遷が実物で俯瞰(ふかん)できる。これも作品を数多く所蔵する地元ならでは。

 地域情報誌「月刊 大和路ならら」最新号では、同展に合わせた特集を組んでいる。併せ読めばより理解が深まる。知ってるつもりの奈良の魅力は数多い。各事物を学び直すにはいい機会だ。(智)

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