特集2024年春の高校野球奈良大会速報

国原譜

五輪に涙はつきもの。勝って泣き、敗れて泣…

 五輪に涙はつきもの。勝って泣き、敗れて泣き、選手の頑張りに共感した観衆も泣く。今回のリオ五輪は多くの感動を与えてくれた。

 アニメは日本を代表する文化といわれて久しいが、かつて一世を風靡(ふうび)したアニメにいわゆる「スポーツ根性もの」がある。「巨人の星」「アタックナンバーワン」など枚挙にいとまがない。

 「スポ根は、もう時代遅れかな」と思っていたが、なかなかどうして。五輪にはまるでアニメドラマのような展開もあった。体力だけではなく精神力の勝負だった。

 日本独特の泥くさい根性は、立派に世界で通用するのが実証された。といっても、日本のスポーツ界独特の封建的な体質は改革しなければ。

 随分前だが、高校野球で「おまえのせいで負けたやないか。みんなに土下座してあやまれ」と監督がエラーした選手を公衆の面前で叱った現場に遭遇した。

 「監督、それはないでしょう。だれだって好んでエラーするわけじゃない」と、その場で発することができなかったのは人生の痛恨事。勇気のある人が多くなってほしい。次の東京五輪までに。(栄)

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