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国原譜

お盆の時期になった。実家へ帰省して親に…

 お盆の時期になった。実家へ帰省して親に近況を報告し、変わらぬ姿に安堵する人も多いことだろう。

 それに合わせるように二つのビジネス誌が、最新号でほぼ同じタイトルの特集を組んでいる。プレジデント「『実家』の大問題」と、週刊ダイヤモンド「どうする!『実家』の大問題」。

 プレジデントは親の病気や介護、相続、葬儀、遺品の片付けなどへの対処を紹介。週刊ダイヤモンドは県内でも問題化している、空き家につながる親から引き継ぐ家の処理を中心に据える。

 親の老いや死は避けて通れない。肉親の世話や遺産を巡って親族が人間の負の本性を見せ合い、仲たがいすることはよく耳にする。

 数年前、名前も知らず、会ったこともない遠縁から、ある土地に関して相続放棄を求める文書が突然届いたことがある。元々意識外のものであり、いきさつを聞いた上で応じたが、だれにも相続問題が起こり得ることを再認識した。

 生々しい話はつい先送りしがち。だが、親と子の双方が今と未来を心穏やかに過ごすには、介護や相続など機会を捉えて話しておく必要があるようだ。(智)

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