リオ五輪に続き、高校野球も開幕し、連日スポーツの話題が花盛り。五輪は放送時間帯が深夜や朝方のものもあり、応援する方も大変だ。

　そんな中、米大リーグから届いたのが、マーリンズのイチロー選手の「メジャー通算3千安打達成」のニュース。42歳、現役最年長野手による史上30人目の快挙に、日米で祝福ムードが広がった。

　天才バッターと言われるが、それ以上に、無駄のない地道な練習の積み重ねという努力が結実したのだろう。それに修行僧のように見えてしまうほど徹底した自己管理がプラスされ、今日につながっている。

　1995年、阪神淡路大震災の後、オリックスは「がんばろうKOBE」のワッペンをユニホームの右袖に着けて快進撃を続け、リーグ優勝を果たした。その中心にいたイチロー選手の姿を思い出す。

　愛知・愛工大名電高で投手だったイチロー選手を見いだし、1991年のドラフト会議での4位指名につなげた担当スカウトの故三輪田勝利氏の墓参りを毎年欠かさないという。

　感謝の気持ちを忘れない人柄もまた、イチロー選手の大きな魅力でもある。(恵)