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国原譜

きょうは「海の日」。海に面しない奈良で…

 きょうは「海の日」。海に面しない奈良では「奈良県山の日・川の日」でもある。この時期になると、とりわけ水辺が恋しい。

 水の事故も増えるときで、県内でも毎年のように川などで悲しい出来事が起こる。水難事故では、溺れている人を助けようとして、救助側が亡くなる例もある。

 過去に、水底に沈んだ人の引き上げも含め、人命救助法を学んだことがある。実感を言えば、人を助けることは水着の状態でもかなり難しい。

 わらにもすがる思いの人への近づき方、海での離岸流や川のように流れのある場所での対処法には、一定の知識がいる。もちろん人並み以上の泳力は必須だ。

 溺れる子供らを前に、安易な救助は控えてと言っているのではない。ただ自信がなければ、水深の浅い場所以外は、空のペットボトルなど浮くものを水難者の届く場所に投げ入れ、助けを呼ぶ方が賢明だと思う。

 意欲と時間がある人には、日本赤十字社などの水上安全法の講座もある。知識と実践はとっさの際の手助けになる。ともあれ、水辺で楽しむには他人任せにせず、自らの準備を怠らずにいたい。(智)

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