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参院選が終わって、いよいよ本格的に憲法改…

 参院選が終わって、いよいよ本格的に憲法改正論議が始まりそうだ。各政党の考え方の違いがはっきり浮き上がり、政界再編の動きも出て来るのでは。

 参院選では、与党も野党も憲法論議についてぼやかしてきた。基本的な違いも包み隠してきた。これからが本当の論戦の場。大いに期待したい。

 まずは安倍晋三首相が、改めて憲法についての考え方を説明するのかどうかに注目。その際、自民党の「日本国憲法改正草案」にどのような触れ方をするのかも興味深い。

 論点では、長年取り上げられてきた「押し付け憲法論」もその一つ。現行憲法に対する基本的立場に関わる重要なテーマだ。国家優先か、国民優先か、視点の違いが浮き彫りになるだろう。

 現行憲法を連合国軍総司令部(GHQ)からの押し付けとする見方を考えるには、江藤淳さん(故人)の論文「一九四六年憲法―その拘束」などが助けになる。

 まるごとの「護憲」なのかどうかから始まり、要とみられる9条に対するスタンスなど、詰めていけば違いは出るはず。論議の原点はもちろん、昭和20年8月15日の「敗戦」だ。(北)

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