7月に入り県内は早くも夏本番、梅雨明けを思わせる猛暑が続いている。きのうは奈良市で最高気温が34度を超え、きょうも各地で真夏日予想。

　そんな中で参院選は終盤戦に突入。支持拡大へ向け訴えにも一段と力が入るが、各陣営には対立候補に加え、この暑さも強敵の一つになりそうだ。

　ラストスパートで候補者本人の気力と体力が試される場面。だが問題は有権者の側にある。室内なら冷房で街宣カーの声は聞こえないし、こうも暑いと街頭でも演説に耳を傾ける余裕はない。

　だからなのか。18歳選挙権の導入など話題が多くあり、期日前投票も前回より出足が良いと聞くのに、なぜか最終投票率は低迷が懸念されている。

　改選数1の県選挙区には4候補が立候補しているほか、同時に実施される比例代表には12もの政党・政治団体が届け出た。その選挙公約をすべて聞き比べて判断するのは結構な作業量になる。

　それでも今後6年間の政治を任せる大切な選挙。不快指数が高いと難しい話など聞きたくもなくなるが、ここはひとつ有権者も気合いを入れ直して参院選終盤に臨みたい。(松)