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国原譜

世界中の注目を浴びた世紀の国民投票から…

 世界中の注目を浴びた世紀の国民投票から1週間が過ぎた。英国では今「後悔」という言葉が国中に広がり、重苦しい気分に包まれているように思える。

 「まさか離脱などないだろう」と投票に行かなかった人々、EUへの巨額の拠出金など離脱派の“公約”に誤りがあり、だまされたと思っている人々など、さまざまな思いが交錯しているようだ。

 幕末から明治へと、近代国家に向けた国づくりにおいて、我が国は英国からは鉄道関係の技術を始め、多くのことを学んだ。一つのお手本のような存在であった。それだけに今回の、未熟さをさらけだしたような右往左往ぶりには驚いている。

 EUの中で、ドイツやフランスの発言力が目立ち、自国の存在感が薄いと感じたのだろうか。それに対する一時的、短絡的な感情に走った上での「離脱」という選択に直面し、ようやく冷静な判断ができるようになったのかもしれない。

 さて日本では、参院選が後半戦に入った。県内でも激戦を反映して、各党の大物議員が続々と来県している。

 公約の中身を吟味し、後悔のない投票をしたいものだ。(恵)

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