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国原譜

思い出す人がどれくらいいるだろう。「まっ…

 思い出す人がどれくらいいるだろう。「まっすぐ、まじめがね」。27年前の参院選で当選した県選挙区候補者のキャッチフレーズである。

 平成元年7月の第15回参院選は消費税が最大の争点となった。この選挙で自民党は大敗。政権交代の現実味を初めて感じさせた。県選挙区で勝ったのは「野党統一候補」だった。

 労働団体の再編で誕生した「連合」を核に、当時の社会、民社、社民連、公明4党が支援。県選挙区候補も含め11人が当選した「連合候補」は新時代を開いた。

 「平成維新」という言葉は、論客で知られる経営コンサルタントの大前研一さんが生み出したとされる。だが、あの参院選はまさに平成維新の胎動だった。

 あれから27年。当時の選挙戦の熱気をおぼろげに記憶している一人としては、今さらながら時代の移り変わりを感じる。そして今回の野党共闘の行方を注視している。

 既にかつての「連合参議院」のかけらもない。これからの国民は、社会は、どこへ向かうのか。政治の役割は大きく、国民の責任も大きい。あす7月1日から、参院選は後半戦へと折り返す。(北)

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