特集2024年春の高校野球奈良大会速報

国原譜

少し古い話だが、「ドジョウ内閣」と呼ば…

 少し古い話だが、「ドジョウ内閣」と呼ばれたのは5年前の野田内閣だった。泥臭く実直に。民主党代表選に臨んだ野田佳彦氏は、自身をドジョウに例えて好評価を得た。

 見た目は泥臭いドジョウだが、栄養価はウナギの何倍も高く、古くから夏のスタミナ食だった。「念仏も四五へん入れるどじやう汁」。江戸っ子は煮立てた鍋に生きたドジョウを放り込み、アツアツを楽しんだという。

 ちなみに、「どじやう」は生きた状態、「どぜう」は調理済のドジョウを指すと、江戸研究家の故杉浦日向子さんが書いていた。下ゆでしたり、開いた身を使うと「どぜう鍋」。

 第3次で改造も経た安倍内閣は、太く長いウナギといったところか。アベノミクスの“栄養価”はまだまだ高いと実績のアピールに余念がない。

 最近2回の衆院選で「どぜう」のようだった民主党は、新しい看板を背負って生きのよい「どじやう」になれるかどうか。

 参院選の期日前投票は、県内でも前回の2・2倍と大幅な伸びという。18歳の1票も情勢を左右する。ことわざに「山のイモがウナギになる」とあるのだが。(増)

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