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国原譜

16日間、県内各地で約300公演が行われ…

 16日間、県内各地で約300公演が行われた音楽祭「ムジークフェストなら2016」が、週末で閉幕した。5年目を迎え、県内外で認められる存在に成長したと感じる。

 恒例の沖縄関連ステージや5周年記念ジャズコンサートは、著名な演奏家の出演もあって大盛況。一方で、古都ならではの古社寺を会場としたり、テーマ性のある実験的な公演も少なくなかった。

 この音楽祭でしか聴けない音楽を、奈良らしい会場で聴けたとの聴衆の感想もあった。これらは量、質ともに、音楽祭が成熟してきた証しだろう。

 先日、春日大社の式年造替を祝う2日間の音楽祭を、9月に行うことも発表された。奈良市内複数の会場で、歌手のさだまさしさんのライブのほか、プロアマ問わず公募の演奏家が出演する内容となるらしい。

 こちらも今後継続される方針。「初夏、初秋には奈良で多彩な音楽を満喫できる」が定番となる気配だ。

 となれば他の季節もと考えがち。だが他の事例からも、既存の祭典の質を一層高めることが、「音楽のまち」の名を確立し、新たな動きをもたらす良策に思える。(智)

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