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国原譜

県が関西広域連合に部分参加して半年。先月…

 県が関西広域連合に部分参加して半年。先月19日に開かれた同広域連合の委員会に荒井正吾知事が出席したが、特に発言はなかった。

 開会中の6月定例県議会でも成果を問われ、知事は県参加の防災分野では熊本地震の被災地支援における関西窓口の一本化、観光・文化・スポーツ振興分野でも成果があったとした。

 ただ一方で「連携・協働推進のための加入。参加自治体の自発性・自主性を損なってはならない」とし、連携・協働の成果が認められる分野に限るという持論は固持した。

 荒井知事は先月24日の定例記者会見でも「広域連合はまだ一人前の公共団体とは認められていない」と述べ、特別地方公共団体としての基本的な課題を指摘した。

 広域連合と各府県・市町村の関わりの現状をみる限り、行政体としての構造的な問題は何も解決されていない。お互いにいわば“半身”の姿勢で関わっているだけだ。

 公示前から実質的な選挙戦に入っている参院選で、行政体の構造問題も焦点の一つに挙げたい。当然ながら、背景には掛け声は大きい「地方創生」戦略の成否という難題がある。(北)

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