このページでは、Javascriptを使用しています

考古学


現在位置:トップページ> 考古学> 記事


二条大路を横切る溝 - 北から南へ排水計画?

2016年6月10日 奈良新聞

朱雀門西側で見つかった二条大路を横断する南北溝と、同大路南側溝との合流点=9日、奈良市二条大路南4

 奈良文化財研究所は9日、奈良市二条大路南4丁目の平城宮跡朱雀門前で、平城京の東西主要道・二条大路を横断する奈良時代の南北溝が見つかったと発表した。排水用の溝とみられ、同大路南側溝に流れ込んでいた。溝は北側の同宮跡に続く可能性もあり、宮や朱雀門前周辺の排水計画を考える上での資料となりそうだ。

 積水化学工業工場の移転に伴う史跡朱雀大路跡整備のため、3月上旬から東西2カ所の調査区で計約684平方メートルを調査した。

 南北溝は朱雀大路から約90メートル離れた西側調査区で約8メートルにわたり確認。幅約3~3・8メートル、深さ約80センチで、二条大路の南側溝に接続していた。二つの溝の合流点が深くなっていることから、水が道幅約37メートルの同大路を横断して北から南へと流れ、南側溝に注いでいたと推定される。

 同大路に溝を渡る橋などの施設があったとみられるが、遺構は見つからなかった。溝は平安時代初期、同大路と一緒に埋められたとみられる。

 また、東側調査区では朱雀大路西側溝(最大幅5・5メートル、深さ1・3メートル以上)が見つかり、西側の南北溝と同様、二条大路を横断し同大路南側溝とT字形に接続していた。

 平城宮周辺の地形は、なだらかに北から南へ傾斜。地下からの湧き水も多く、排水には工夫が必要だった。

 奈良文化財研究所の林正憲主任研究員は「二条大路北側溝の水を朱雀大路西側に流すことは考えていたが、西側の南北溝は想定外。平城宮から流れてきた可能性もあり、宮中の排水計画に関連しているのかもしれない」としている。

 このほか、西側調査区では南北を通る西一坊坊間東小路の西側溝も確認。西岸で大量の瓦が出土し、西側に築地塀があったことも推測される。

 現地見学会は11日午前11時から午後3時。小雨決行。駐車場はない。

 問い合わせは、奈良文化財研究所研究支援課、電話0742(30)6736。

記事の詳細は本紙をご覧下さい ⇒ 【 奈良新聞を購読する 】


最新ニュース

「後継者不在」25% - 4割は廃業も視野/県内企業[2017.04.25]

目に鮮やか - シバザクラ宇陀で見頃写真付き記事[2017.04.25]

ミニマンホールいかが - 大和郡山市のふるさと納税写真付き記事[2017.04.25]

一味違った吸血鬼 - 初の劇場映画制作/奈良出身の山嵜監督写真付き記事[2017.04.25]

こいのぼりスイスイ元気 - 西大寺幼稚園写真付き記事[2017.04.25]

地域住民とエコ交流 - 鹿ノ台中でゴーヤ種植え写真付き記事[2017.04.25]

デーブルマナー学ぶ - 「自立カンパニー」/障害者就労施設写真付き記事[2017.04.25]

割引乗車券を発売 - 奈良・名古屋路線開設10周年記念/奈良交通写真付き記事[2017.04.25]

強度不足、ひび割れ - 建屋の老朽化深刻/奈良市清美工場写真付き記事[2017.04.24]

集いにぎわう空間に - 天理駅前広場 コフコン完成式典写真付き記事[2017.04.24]



PR



おすすめサイト

会社概要採用情報新聞購読出版情報個人情報保護特定商取引法に基づく表示サイトマップ