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制作地域はメソポタミアから中央アジア - 寺院創建で海渡る?/飛鳥寺のガラス玉

2016年6月8日 奈良新聞

飛鳥寺の塔跡から出土したガラス玉。形状が非対称で、メソポタミア―中央アジア産であることが分かった(奈良文化財研究所提供)

飛鳥寺の塔跡から出土した大量のガラス玉(奈良文化財研究所提供)

 日本最古の本格的寺院・飛鳥寺(奈良県明日香村、6世紀末)の塔跡から60年前の調査で出土したガラス玉に中東のメソポタミアから中央アジアにかけての地域で作られたものがあることが分かり、奈良文化財研究所が7日までに明らかにした。

 分析を担当した田村朋美研究員によると、ガラス玉はビーズ状だが、メソポタミア―中央アジア産の形状は非対称で、当時の日本で例がないタイプ。朝鮮半島の百済や、中国の北周の遺跡で類似品が確認されており、「内陸のシルクロードを通じて中国や朝鮮半島に流入した後、日本初の寺院創建に合わせて百済から持ち込まれた可能性がある」と推察している。

 同研究所埋蔵文化財センターが、出土した約3千点のガラス玉のうち約1800点の成分を蛍光エックス線で分析。これまでは全て中国産と考えられていたが、実際は含まれていなかった。

 ナトリウムやカリウムなどの濃度から大きく3種類に分類され、メソポタミア―中央アジア産以外にも、南インド産や東南アジア産があることが分かった。一番多いのは東南アジア産だった。

 同研究所は「東アジアの初期仏教文化とシルクロードの関わりを解明する上で貴重な成果だ」としている。

 日本書紀によると、蘇我馬子が飛鳥寺の建立を発願し、588年に百済から仏舎利が献上され、技術者が渡来して造営に関わったとされている。

 塔創建の際、心柱を支える地下の礎石の中に、仏舎利が入った舎利容器とともに、勾玉(まがたま)や大量のガラス玉が埋納された。

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