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国原譜

不信感を募らせる住民の声をどう聞いたか…

 不信感を募らせる住民の声をどう聞いたか。奈良市の仲川元庸市長は新斎苑(火葬場)建設問題で、地元の鹿野園町住民との説明会を行った。

 3月議会で関連予算が削減した修正案が可決された。議会が市民生活に影響がないようにとの配慮からだったが、市長は再議にかけて、あわや暫定予算になるところだった。

 議会の良識で、修正案が通ったが、これは事実上の市長不信任に匹敵するものだった。この意味も分からず、「新斎苑が否定されたわけではない」と都合のよい解釈をする。

 改めて補正予算案を計上するとしたが、6月議会に上程する議案にはなかった。「地元住民の理解が最優先」との立場だが、その地元が猛反発している。

 説明会では、もちろん市長に理解を示す人もいた。「住民の理解」とは圧倒的多数の人の理解を言う。にもかかわらず、一部の賛同者を頼みにするのでは、何のための説明会か。

 「これ以上同じ説明を繰り返されても」という、住民の率直な感想だ。首長なら何でもできると錯覚した、議会敵視ともいえる政治姿勢が、すべての原因だ。(治)

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