国原譜
天気図を見ると南海上に停滞前線があって…
天気図を見ると南海上に停滞前線があって沖縄地方に掛かっている。この前線が北上して来れば梅雨入り。県も本格的な雨のシーズンを迎える。
もちろん大地を潤す雨は天の恵みだが、ジメジメとうっとうしい長雨が続けば嫌になる。さらに豪雨となれば、人命にかかわる災害発生の懸念も。
近年は五月雨のイメージも随分変わり、台風並みの警戒が必要になるケースも珍しくなくなった。また降雨に伴う土砂災害の危険性は山間部にとどまらず、高台や造成地でも深刻化している。
そんな季節を前に、県は5月を宅地防災月間と定めて防災パトロールを実施。宅地造成によるがけ崩れや土砂の流出を防ぐ取り組みを進めている。
ただ一方では、盛り土に亀裂が見付かった生駒市の造成地の問題や、水害の危険性が指摘されている奈良市三碓町の開発地など、無責任な業者らによる乱開発が後を絶たない状況を憂慮する。
行政の指導力が問われる場面。災害が起きる前に動く知恵と努力を。そして土砂災害で県が指定した1436カ所におよぶ特別警戒区域の監視も、住民とともに手抜きなく。(松)
もちろん大地を潤す雨は天の恵みだが、ジメジメとうっとうしい長雨が続けば嫌になる。さらに豪雨となれば、人命にかかわる災害発生の懸念も。
近年は五月雨のイメージも随分変わり、台風並みの警戒が必要になるケースも珍しくなくなった。また降雨に伴う土砂災害の危険性は山間部にとどまらず、高台や造成地でも深刻化している。
そんな季節を前に、県は5月を宅地防災月間と定めて防災パトロールを実施。宅地造成によるがけ崩れや土砂の流出を防ぐ取り組みを進めている。
ただ一方では、盛り土に亀裂が見付かった生駒市の造成地の問題や、水害の危険性が指摘されている奈良市三碓町の開発地など、無責任な業者らによる乱開発が後を絶たない状況を憂慮する。
行政の指導力が問われる場面。災害が起きる前に動く知恵と努力を。そして土砂災害で県が指定した1436カ所におよぶ特別警戒区域の監視も、住民とともに手抜きなく。(松)