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国原譜

衆院の選挙制度改革に伴い、県内の小選挙…

 衆院の選挙制度改革に伴い、県内の小選挙区は4から3に減ることになった。新たな区割りの審議はこれからだが、難航も予想される。

 県内4選挙区の有権者数は前回の衆院選が行われた平成26年12月で1~3区が29万人台、4区が25万人台。各区のバランスをとりながら三つに再編するのは容易ではない。

 本紙は予想される区割りを昨年2月に掲載した。天理市を奈良市と同じ1区としたり、葛城市や御所市を現4区に組み込む案が考えられる。吉野郡を含む広大な現4区が、新3区としてさらに面積を増すのは避けられそうにない。

 「1票の格差」の是正は大切だが、人口比に目を奪われると地域の課題を見失う。

 人口減少や産業の空洞化が進む山間部で有権者の声をどのように国政に反映させるか、選挙区が広がるからこそ、選ばれた議員にはより密度の濃い活動が求められる。陣取り合戦に終始しては、見えるものも見えてこない。

 当選を重ねた現職も、再編された選挙区で地固めに奔走することになる。活発な政策論争で有権者の顔が輝く選挙にしてほしい。(増)

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