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国原譜

住民の高齢化が進む中、これまでは個人や家…

 住民の高齢化が進む中、これまでは個人や家族の努力で解決が図られていた問題も、地域全体で対応、支える取り組みが欠かせなくなってきた。

 そんな試みの一つが橿原市でスタート。認知症の高齢者が迷子になったら行政や交通機関などが即応、互いに協力して早期発見に当たる仕掛けだ。

 詳しい内容は社会面の記事に譲るが、こうした事故に備えた取り組みがあるとないとでは、日ごろの安心感が大きく違ってくる。また情報を共有すれは在宅介護の孤立感も緩和できるだろう。

 世話をする家族が苦労を抱え込み、介護疲れを募らせた結果、新たな悲劇に発展する事例も後を絶たない。これからはやはり社会で支えなければ。

 また昨日、閣議決定された交通安全白書によると、高速道路の逆走事故が増加、認知症問題も背景にあるとみられるとしており、高齢者の免許返納など自覚を求める必要性も指摘されている。

 プライバシーには配慮が必要だが、長寿をまっとうするためには本人も家族も老化の問題と正面から向き合い、地域社会とより協力を深めることが大切になってきそうだ。(松)

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