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10日夜の「オバマ米大統領が27日に現…

 10日夜の「オバマ米大統領が27日に現職の米大統領として初めて、被爆地広島を訪問」というニュースは、またたく間に世界中を駆け抜けた。

 米国ではいまだに根強い原爆正当化論があり、訪問が「謝罪外交」につながることを危惧する声も強かった。それだけに今回の決断は、被爆地でもおおむね“歓迎”の論調のようだ。

 振り返れば、4月11日にケリー米国務長官が、現職の長官として初めて広島・平和記念公園を訪問したことが伏線となった。原爆資料館で見た「胸が張り裂ける」ような光景を、オバマ氏にも直接見てほしいと話したという。

 任期の終わりに近づき「歴史に名を残したいため」との見方もあるが、現職として来ることに、大きな意味がある。

被爆地の実相をしっかり見て、記憶してもらい、残りの任期中に世界の指導者の一人として、説得力のある核廃絶の取り組みにつなげてほしい。

 さらに退任後も、別の形の“語り部”として世界中を回り、平和外交を展開してもらいたい。

 15歳で長崎で被爆した父なら、どんな感想をもったか聞いてみたくなったが、少し遅かった…。(恵)

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