このページでは、Javascriptを使用しています

考古学


現在位置:トップページ> 考古学> 記事


幻の古寺「福寺」の瓦か - 奈良時代説、有力に

2016年4月29日 奈良新聞

福寺池から出土したと伝わる奈良時代の軒丸瓦=奈良市中院町の元興寺法蔵院

 奈良市南京終町にあった寺院「福寺」で使われたとみられる奈良時代後半の軒丸瓦3点が、市内の民家から元興寺文化財研究所の調査で見つかった。同時代の高僧・行基ゆかりの寺と伝わるが、直接的な資料がなく創建時期は謎だった。今回の発見で、伝承どおり同時代創建の古代寺院だった可能性が高まった。瓦は、きょう29日から、奈良市中院町の元興寺境内法輪館で展示される。

 室町時代の記録によると、福寺は奈良の南境、交通の要衝に立つ寺として栄えたが、戦国時代に土一揆で焼亡。現在も本尊とされる仏像が近くの寺で伝わるほか、昭和45年に埋められた「福寺池」で瓦や石仏が多数見つかっている。

 寺の由来について、江戸時代の古文書「奈良坊目拙解」は「行基が母の菩提を弔うために創建した」と記述。しかし、創建当初の文献史料や考古資料がなく、「幻の古代寺院」とされてきた。

 今回の軒丸瓦3点はは元興寺文化財研究所の南肘塚町移転に伴い、地元の文化財再調査で発見。いずれも直径約18センチで、時期は不明だが福寺池での収集品と伝わり、池の所有者の民家に保管されていた。「複弁蓮華文」と呼ばれる文様で、奈良時代後半に作られたとみられる。

 これまで、平城京内の2カ所で同じ型で作られた瓦が出土しているが、いずれも単体だったため、どこで使われたか不明だった。福寺伝承地でまとまって見つかったことから、同寺で使われた可能性が高く、創建時期は奈良時代までさかのぼることが分かった。

 瓦は春季企画展「ならまちの南玄関~肘塚・京終の歴史文化」で展示。5月15日まで。午前9時から午後5時開館。入館料は大人500円、中学生300円、小学生100円(いずれも拝観料を含む)。

 問い合わせは元興寺文化財研究所、電話0742(23)1376(平日午前9時~午後5時)。

記事の詳細は本紙をご覧下さい ⇒ 【 奈良新聞を購読する 】


最新ニュース

田原本前副町長を逮捕 - 収賄容疑で県警/愛和会前理事長再逮捕[2017.02.24]

ツバキ色鮮やか - 花ごしらえ/お水取り2017写真付き記事[2017.02.24]

母子手帳に電子版 - 家族で共有、独自情報も/紙を補完、天理市がサービス開始写真付き記事[2017.02.24]

大和トウキ“豊作”3トン - 宇陀で昨年の3倍収穫写真付き記事[2017.02.24]

入選作など175点展示 - 来月5日まで 市展なら写真付き記事[2017.02.24]

みやげ1000点PR - 訪日客へ新商品/春の新作見本市写真付き記事[2017.02.24]

南端付近に建物跡 - 砂利敷き後で初/飛鳥寺西方遺跡写真付き記事[2017.02.24]

外国人専用福祉避難所に - 全国初の取り組み/奈良の猿沢イン[2017.02.23]

大仏殿前で開会式 - 実行委総会で承認/国文祭 障文祭写真付き記事[2017.02.23]

「日本の書展」開幕 - 第一線の書家ら会派超え写真付き記事[2017.02.23]



PR



おすすめサイト

会社概要採用情報新聞購読出版情報個人情報保護特定商取引法に基づく表示サイトマップ