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国原譜

幼い頃からおまけに弱い。今でも「数回分お…

 幼い頃からおまけに弱い。今でも「数回分お徳」といった利用券、回数券にはつい気持ちが動く。

 先日も、ある飲食チェーン店のコーヒー回数券を購入した。数杯分のおまけが付き、県内の系列店で使用できた。

 友人に言わせれば、商品もサービスも手にせぬまま料金を先払いさせられ、店の味に慣らされるだけ、と手厳しい。だが、思わぬ発見もあった。

 県内の数店を回ると、チェーン店としてのマニュアルがありながら、注文の受け方、商品の渡し方が店ごとに少しずつ違った。最初は店員個人に起因することかと思ったが、何度か通ううち、おそらくは先輩上司から受け継がれる店の特性だと気付いた。

 必然的に、商品を受け取ったとき、より気持ちのいい店に足は向く。一定の決まり事がある点では、業界は違えど、自身を振り返らざるを得なかった。

 大型連休が始まる。行楽で訪れた各地の地元紙を購入する方もおられるだろう。比較の上で紙面を酷評されぬよう、当たり前に継承していることにも気を配りたい。そんな思いにさせてくれたことも、回数券のおまけと言えなくもない。(智)

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