注目記事奈良県内の自治体異動名簿掲載

国原譜

熊本地震は発生から10日を過ぎた。ボラ…

 熊本地震は発生から10日を過ぎた。ボランティア活動も本格化し、救援物資の配布も当初と比べて、だいぶ改善されてきたようだ。

 だが、余震は既に865回を超え、現地では常にその恐怖と闘いながらの日々で、ストレスも相当積み重なっていることだろう。特に高齢者や病気の人にとっては深刻だ。

 仮設トイレの数も十分とはいえず、ただでさえ水分を控えがちな高齢者が、トイレに行く回数を減らすために水分補給を我慢するようではいけない。排泄という大切な行為について、もっと注目されるべきだ。

 地震ではないが、昭和57年夏の大和川大水害の時、大阪府下の団地の周辺が水に浸かり、3日間会社を休んだ。近所の1家族が避難してきたが、トイレの水が使えず大変だったことを思い出す。

 阪神大震災以降、大規模地震では「想定外」の事態が起こっている。今回も震度7が2日続いたのは、想像を超えた事態だった。だからこそ、地震国日本においては、想像力を働かせ、どう手を打つかが肝要だ。

 まずは市町村の役場など公共施設の耐震対策はどうなのか、再点検が急務だ。(恵)

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