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国原譜

また緊急地震速報が出た。九州で頻発する…

 また緊急地震速報が出た。九州で頻発する強い地震。一説には16世紀末に起きた豊後、伏見地震との類似を指摘する意見もあり、不安がよぎる。

 先例とされるのは1596年9月の大地震。まず初めに今の大分県付近で発生、そして4日後には近畿を襲い、各地に壊滅的な被害をもたらした。

 専門家によると、今回の熊本地震は中央構造線に沿うようにして震源の範囲が拡大しており、その巨大な断層を伝って地震が連動、連鎖すれば四国や関西にも影響が及ぶ危険性があるという。

 400年以上も昔の天災を例に警告されても実感がわかないし、県から直線で約500キロ離れた熊本県の地震を身近な危機と受け取るのも難しい。

 だが、だからこそ真剣に耳を傾けたい。昨日は奈良熊本県人会の会長が本紙取材に応え、被災地支援を語るとともに土木の専門技師として「奈良でも震災は起きる」と指摘、注意を喚起した。

 地震には科学でまだ解明しきれない部分が多いとも聞くが、もたらされる被害は誰の目にも明らか。被災地への支援を通じて災害を身近に感じ、自らも怠りなく備えたい。(松)

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