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国原譜

市のトップの立場にあるものが「認識が甘…

 市のトップの立場にあるものが「認識が甘かったからごめんなさい」で済むものか。大和高田市の国庫交付金の虚偽報告問題で議会が追及している。

 吉田誠克市長の歯切れの悪い答弁は、議会に対しても意図的な隠蔽があったのではないかと疑われる。「聞かされていなかった」というのは、市長としての責任感の欠如だ。

 国をだまして、事業の完了実績報告書を提出して交付金をせしめたわけだが、このことが発覚して返還しただけでなく、延滞金までついた。

 議会や市民をもだまし、市にも大きな損害を与えた。「認識の甘さ」だけで許されはしない。部下のせいにしてもならない。この体たらくは首長としての資質そのものが問われている。

 吉田市長は議会をも甘くみているのではないか。首長と議会は車の両輪だ。特別委の答弁で、責任逃れの言葉かどうかは、議員側にも分かる。

 どうやら、首長にとって議会の重みを知る時なのかもしれない。奈良市でもそうだ。議会が新年度予算の修正案を可決したことが、「首長の不信任」という意味を分かっていない。(治)

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