このページでは、Javascriptを使用しています

考古学


現在位置:トップページ> 考古学> 記事


木棺3基、物部氏に関連か - 6世紀中期の横穴式石室/天理・豊田狐塚古墳

2016年4月7日 奈良新聞

豊田狐塚古墳で新たに見つかった横穴式石室=6日、天理市豊田町

 天理市教育委員会は6日、同市豊田町の豊田狐塚古墳で、6世紀中ごろの横穴式石室が見つかったと発表した。三つの木棺が納められていたとみられ、小型鏡や馬具、玉類など多数の副葬品も出土。周辺を本拠地とした古代豪族・物部氏の首長層を支えた有力者の墓と考えられるという。

 道路建設に伴い、昨年12月から約500平方メートルを発掘調査した。

 横穴式石室は南側に入り口があり、棺(ひつぎ)を納めた玄室(長さ約4・4メートル、幅約2・2メートル、高さ約2・2メートル)と通路部に当たる羨道(せんどう)の一部(幅約0・8メートル、長さ1メートル)を確認。側面には30~100センチほどの石材を7段程度積み、床面には直径5~10センチ程度の床石を敷き詰めていた。石材は花こう岩が多く天井石と側石の一部は失われていた。

 床面に木片が残存することから、少なくとも木棺3基があったと推定。奥壁より入り口付近の土器が新しく、同じ古墳で違う時期に別の人を葬る「追葬」が行われた可能性がある。

 副葬品は「旋回式獣像鏡」と呼ばれる小型鏡(直径9センチ)1点や金銅装飾を施した鉄製馬具数点、武器のほか、装身具に使われた水晶やガラス、土などの玉類が多数残存していた。

 同古墳は6~7世紀の大型前方後円墳や方墳のほか、150~200基の円墳が集中する石上・豊田古墳群に位置。南側には古墳時代中~後期に最盛期を迎えた集落跡「布留遺跡」があり、ヤマト王権の軍事を担った古代豪族・物部氏の本拠地だったとされる。

 直径約20メートルの円墳と推定される豊田狐塚古墳は、同古墳群の中でも墳丘、石室ともに有数の規模を誇る。ただ、同時期の首長層の墓は前方後円墳が多いという。

 調査を担当した天理市教委の石田大輔主査は「物部氏の氏神の石上神宮や布留遺跡を見下ろす高所で、それらを強く意識した立地といえる。物部氏の首長層を支える有力者の墓の可能性がある」としている。

 現地説明会は9日午後1時~同3時半。雨天の場合は10日に延期。会場の南に来場者駐車場がある。

 問い合わせは、天理市教委文化財課、電話0743(65)5720。

記事の詳細は本紙をご覧下さい ⇒ 【 奈良新聞を購読する 】


最新ニュース

【新1区】小林【新2区】高市【新3区】田野瀬氏 - 奥野氏は比例近畿/衆院選自民候補[2017.09.22]

そろり10メートル“道半ば” - 唐招提寺御影堂修理で曳家工事写真付き記事[2017.09.22]

秋の交通安全運動スタート - 高齢者事故抑止に重点写真付き記事[2017.09.22]

23日からキトラ古墳 西壁と天井一般公開 - 「四神の館」開館1周年で写真付き記事[2017.09.22]

力強い演技に歓声 - 県立ろう学校演劇部が熱演写真付き記事[2017.09.22]

県内異業種が交流会 - 会社見学や名刺交換会写真付き記事[2017.09.22]

さらなる飛躍を誓う - バンビシャス奈良がパーティ写真付き記事[2017.09.22]

「唯一の手法」に異論 - 揺らぐDBOの優位性/奈良市新斎苑[2017.09.21]

駅前広場から拡大を - 天理市の課題(下)写真付き記事[2017.09.21]

眼前で文化財修復 - 元文研が施設見学会写真付き記事[2017.09.21]



PR



おすすめサイト

会社概要採用情報新聞購読出版情報個人情報保護特定商取引法に基づく表示サイトマップ