特集奈良の鹿ニュース

国原譜

新年度当初予算案を中心に論議が交わされ…

 新年度当初予算案を中心に論議が交わされる地方議会で、首長と議会の“バトル”が各地で繰り広げられている。県内も論外ではない。

 県内では、河合町と平群町で議会が一般会計当初予算案を否決。先日は奈良市の議会委員会で同予算案が否決された。議長が市長との調整を試みたが、不調に終わったという。

 県でも、議会予算審査特別委員会で活発な論議があり、知事や県幹部側と議員側とが強く対立する場面も見られた。主人公は住民との思いでは一致しているはずだが。

 他府県では、埼玉県議会最大会派の自民党県議団が知事に質問せず「無視」を続けているという。3期までという多選自粛条例があるのに、知事が4選を果たしたせいらしい。

 同県議団からすれば、条例違反の知事は「存在しない」のだから、議会で質問する必要もないということだろう。言い分は理解できないでもないが、さて。

 こうしたバトルでは、有意義な論戦・対立か、政治的な意味合いの強い不毛な対立なのかが問われる。こんな時、主役の住民側は双方の言い分を見極め、しっかりと判断を下したい。(北)

特集記事

人気記事

  • 奈良の逸品 47CLUBに参加している奈良の商店や商品をご紹介
  • 奈良遺産70 奈良新聞創刊70周年プロジェクト
  • 出版情報 出版物のご購入はこちらから
  • 特選ホームページガイド