覚せい剤取締法違反の容疑で逮捕された元プロ野球選手の清原和博容疑者が保釈申請され、近く保釈される見通しだ。その球界に激震が走っている。

　野球賭博に続き、ゲームの勝ち負けで現金授受が行われていた。球界の紳士たれといわれた巨人で発覚し、続いて人気球団の阪神や西武でもあった。

　どこまで広がるのか分からない。子供たちに夢を与えるプロ野球だけに残念でならない。球界はもちろんそうだが、政治家や公職にある、しかるべき立場の人すべてにいえる。

　常に緊張感と節度ある行動が求められている。若い選手らは未来を閉ざされるし、ベテランらは長年の功績もご破算になる。それが現実の社会でもある。

　カネの問題で辞任に追い込まれた大臣ではないが、自分の立場を自覚していない人があまりにも多い。それは金額の大小ではない。わずかなカネで身を滅ぼす愚は避けてほしい。

　県の要職にある人間が、夜ごとに業者らと飲み食いしているとの情報が寄せられると、何かがあるのではないかと疑いたくなる。夜の繁華街でほろ酔い姿が目撃されている人もいる。(治)