国原譜
あの大津波から5年。昨日は東日本大震災…
あの大津波から5年。昨日は東日本大震災の被災者追悼のために全国および世界各地で、さまざまな行事が行われ、鎮魂と祈りの1日となった。
先日、当欄で紹介した、大阪の百貨店での東北物産展をのぞいてきた。その一角にあった「高校生百貨店」。宮城県石巻・女川の高校生が、名物カレーなど地元の商品を盛んにPRしていた。
名刺のようなカードには『「遠く」を「近く」にするお店』とあった。まさに、被災地と遠隔地にいる購買客との距離を、若者のパワーが縮めてくれているような気がした。
地酒コーナーで岩手の地酒とアテを注文すると、「ドンコのたたき」というのが出てきた。川などで見かけるハゼのことかと思いきや、「鈍子」はエゾイソアイナメという海の魚だった。
冬の三陸地方の名物料理らしく、身と肝をミソや香味野菜とたたいたものだった。“なめろう”風に盛りつけられたそのうまさに驚き、追加注文してしまった。
「食文化」の一端に触れて今度はぜひ現地で食べてみたくなった。「被災地に寄り添う」ことは難しいが、やれることをするしかない。(恵)
先日、当欄で紹介した、大阪の百貨店での東北物産展をのぞいてきた。その一角にあった「高校生百貨店」。宮城県石巻・女川の高校生が、名物カレーなど地元の商品を盛んにPRしていた。
名刺のようなカードには『「遠く」を「近く」にするお店』とあった。まさに、被災地と遠隔地にいる購買客との距離を、若者のパワーが縮めてくれているような気がした。
地酒コーナーで岩手の地酒とアテを注文すると、「ドンコのたたき」というのが出てきた。川などで見かけるハゼのことかと思いきや、「鈍子」はエゾイソアイナメという海の魚だった。
冬の三陸地方の名物料理らしく、身と肝をミソや香味野菜とたたいたものだった。“なめろう”風に盛りつけられたそのうまさに驚き、追加注文してしまった。
「食文化」の一端に触れて今度はぜひ現地で食べてみたくなった。「被災地に寄り添う」ことは難しいが、やれることをするしかない。(恵)