注目記事奈良県内の自治体異動名簿掲載

国原譜

昨年1年間に国内のホテルや旅館などに泊…

 昨年1年間に国内のホテルや旅館などに泊まった外国人の延べ宿泊者数が、観光庁がまとめた速報値として1日付の本紙に載っていた。

 都道府県別で、本県は27万7580人。増加率は91・1%にも上ったという。本紙にはなかったが、国別(出身地別)では中国49%、台湾13%、香港6%が上位という。

 都道府県別では24番目とちょうど真ん中辺り。トップの東京の1778万人は別格としても、大阪934万人、京都481万人と比べるとかなり寂しい。

 観光庁のホームページによると、外国人以外も含む全体の延べ宿泊者約5億545万人のうち本県は262万1260人。増えたとはいうものの、まだ下から2番目の全国46位。

 荒井正吾知事は2日の定例記者会見で、率直に「最下位脱出はうれしい」と述べた。客室稼働率もまだ全国43位だが、イベントをやれば反応があることなどへの手応えも口にした。

 かつて「大仏商法」とやゆされた“待ちの観光”から“攻めの観光”へ、やっと緒に就いた。誇るべき数々の文化資産の観光への生かし方が問われるのは言うまでもない。(北)

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