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国原譜

意図的に隠蔽(いんぺい)していたとしか…

 意図的に隠蔽(いんぺい)していたとしか思えない。虚偽の完了報告をして国の交付金を不正に受け取っていた大和高田市の問題は見逃せまい。

 吉田誠克市長は「甘い判断だった」と会見で陳謝したが、弁明を聞いていると、トップとしての自覚に欠け、部下の責任に転嫁しようという姿勢が見える。

 県や関係機関にお願いに回り、反応がおかしかったといい、あとで虚偽の報告書が出されていることを知ったという。その報告書は誰の決裁なのか。吉田市長ではないのか。

 そして職員の減給処分をしていながら、これを公表することもなかった。「隠蔽ではない」と言うが、問題が明らかになって、市長らも報酬の一部返納を発表している。

 本来は約3200万円の交付金だったが、国から違法と指摘されて、交付金と延滞金として約3700万円の返還を指示され、これを返還したという。国をだまし市民をだました。

 これでは公にしたくないだろう。判断の甘さは、トップとしての資質の問題でもある。報酬の2割を2カ月分返納で済むのかどうか。3月議会で論議してもらいたい。(治)

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